セサミンは女性ホルモンの働きをサポートする
セサミンと女性ホルモンの関係
セサミンはゴマに含まれる抗酸化物質の一種です。これは腸内細菌の働きで女性ホルモンのうち、「エストロゲン」と似た物質に変換されることが分かっています。
そのため、セサミンは女性ホルモンの働きをサポートする成分としても役立ちます。この記事では女性ホルモンとセサミンがどのように関係しているのかを説明していきます。
二種類の女性ホルモン
女性ホルモンは卵巣から分泌される二種類のホルモンのことを言います。以下はその詳細です。
●エストロゲン:代表的な女性ホルモンとされ、女性らしい丸みを帯びた体つきを作ります。肌や髪の潤いを保ち、脳や自律神経の働きにも関係しています。骨が形成される時にも作用するため、骨密度にも関わります。
●プロゲステロン:受精卵着床のために子宮内部を調整したり、基礎体温の上昇に関わったりするなど妊娠の継続を助ける働きがあります。体内に水分を保つ働きもあります。
このうち、腸内細菌の働きでセサミンが変化するのがエストロゲンです。
女性ホルモンはただ分泌されていれば良いというものではなく、この二種類のバランスが大事な要素となっています。
しかし現代社会ではストレスや食生活の乱れ、睡眠時間の不足などによってホルモンの分泌バランスが乱れやすくなっており、このことによって様々な問題が出てきます。
特に45歳を超えたあたりからはエストロゲンの分泌が減少し、50歳前後で閉経を迎えるのでホルモンバランスが乱れやすくなり、更年期障害が起こる可能性があります。
こういったことを防ぐには、女性ホルモンのバランスを整える必要があります。
エストロゲンの成分に変わるセサミン
セサミンはゴマに含まれる「脂溶性リグナン」の一部です。このリグナンは腸内細菌の作用でエストロゲンと似た働きをする物質に変わります。
「配糖体」と呼ばれる元々の形だと分子が大きく受容体と結合できないのですが、腸内細菌によって分解されることで「非配糖体」となり、受容体と結びついてエストロゲンと似た働きができるようになるのです。
しかしセサミンを摂取することで逆にエストロゲンの分泌量だけが上昇するのではないかと思う方もいらっしゃるかも知れません。
セサミンが分解されて作られたエストロゲンには、元々のエストロゲンのバランスを調整する作用があるとされます。
つまり体内で分泌されるエストロゲンが不足した時はこれを補い、分泌量が過剰だとそれを抑える効果があるのです。
この働きによって、セサミンを摂りすぎない限りはこの成分を上手く更年期障害の予防へとつなげることができます。
更年期障害の予防、改善効果
上述したように更年期障害はエストロゲンの不足によって起こります。そのため、エストロゲンと似た働きを持ったセサミンを摂取することで、更年期障害の予防、改善ができると言われています。
悪玉コレステロール値の低下
エストロゲンには血管壁を柔軟に保つ効果や悪玉コレステロールの分解と排泄を促進する効果、善玉コレステロールの合成を促す働きなどもあります。
そのため、エストロゲンと似た働きをする物質になるセサミンを摂ることは、悪玉コレステロールの分泌を抑える作用があるとされます。
セサミンで女性ホルモンの働きを助けよう
このように、セサミンには女性ホルモンの働きを助ける効果があります。
更年期障害や血中コレステロール値の改善を望む方は、セサミンの摂取を視野に入れてみるのも、選択肢の一つになるのではないでしょうか。